疾患用語集

膠原病

1つの病気の名前ではなく、関節リウマチ・ベーチェット病・SLE・多発性筋炎症・線維筋痛症などの、自己の免疫が誤って自分自身を攻撃してしまう疾患を総称して膠原病と言います。複数の疾患を同時に発症する場合もあります。全身のコラーゲン(膠)に変性が起きたために炎症が起きると考えられていたため、この名称がつきましたが、実際はコラーゲンが原因でないことが後に判明しました。現実を示さない呼び方とされながらも日本では広く使用されている名称です。

関節リウマチ

免疫の異常により、関節に炎症が起こり、腫れや痛みが生じます。他には、寝起きの関節のこわばりも高い頻度で見られます。進行すると、関節が変形したり、動かなくなってしまうことがあります。原因は、まだはっきりとはわかっていません。30代~50代で発病することが多く、女性は男性の3倍の患者数がいます。日本全国で、100万人近い患者がいると言われています。

線維筋痛症

ある日突然一部分に痛みを感じ、最終的には全身の広い範囲にわたって痛みを感じる疾患です。重症化すると、触るだけで飛び上がるような激痛を生じます。一般的な検査をしても原因がわからないため、なかなか診断がつかないことが多いのが現状です。痛みの他に睡眠障害・疲労感・過敏性大腸炎・抑うつ感など様々な症状が現れます。関節リウマチ・膠原病と併発することもあります。女性は男性の7倍患者数がおり、中高年の女性に多い疾患です。

子宮内膜症

本来は子宮の内側にある「子宮内膜」という組織が、卵巣や膀胱と子宮の間など別の場所で発生してしまい、月経のたびに増殖・剥離(出血)を繰り返す病気です。月経のある女性の10人に1人が罹患していると言われています。症状は月経時の下腹部痛・排便痛・吐き気・性交痛など様々で、下腹部痛が激しい場合、月経中に寝込んでしまい日常生活が行えない程になります。卵巣に血液が溜まるチョコレート嚢胞などを引き起こす場合もあります。

子宮筋腫

子宮に出来る良性の腫瘍です。成人女性の20~30%は子宮筋腫を持っていると言われています。子宮の筋肉の中に出来るもの、子宮の外側を多う漿膜下にできるもの、 子宮の内側の粘膜下にできるものがあり、出来る場所によって症状も変わってきます。症状は、無症状のことが多いですが、過多月経(出血量が多い月経)・貧血・便秘や頻尿・腰痛などがある場合もあり、月経の度に貧血や下腹部痛で日常生活に支障が出るケースもあります。

子宮体がん

子宮の内側にある内膜から発生した悪性の腫瘍です。50代~60代が発症のピークで、発症率は増加傾向にあります。閉経後に続く少量の出血が初期症状ですが、他にも悪臭を伴うおりものが増える場合もあります。出血があった場合は、少量でも、すぐに婦人科受診が必要です。

子宮頸がん

子宮の入り口(膣部)や頸管の上部に発生する悪性の腫瘍です。20代後半~40代、もしくは70歳以上で罹患率が高い疾患です。初期症状はないことも多く、性行為の際出血したり、おりものが増える場合もありますが、気付かないケースがほとんどです。婦人科受診で容易に発見できるため、定期的な婦人科検診が最も有効です。多くがHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因となっているため、最近、一部のHPVを予防するワクチンを受けることが可能になりました。

乳がん

乳房に出来る悪性の腫瘍。30代後半~50代で罹患率が高い疾患です。乳房のしこり・乳房のくぼみや皮膚の腫れなどが、自覚できる症状です。他の臓器やリンパ節への転移が起こる前に治療を開始するためにも、定期的な超音波検査やマンモグラフィーで早期発見をすることが非常に大切です。

糖尿病

インスリンというホルモンの作用が低下したため、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されずに、血液中のブドウ糖(血糖)が多くなっている疾患です。先天的にインスリンが分泌されない「1型糖尿病」と、肥満等でインスリンが出にくくなる「2型糖尿病」があります。症状は、初期は喉が渇く・尿が沢山出る・体重が減る・疲れやすい等があります。健康診断の血液検査で見つかることも多い疾患です。

腎疾患

腎疾患は、糸球体腎炎(慢性・急性)・腎不全(慢性・急性)・ネフローゼ症候群があります。この中で慢性疾患に位置づけられるのは、糖尿病や通風から引き起こされる慢性腎不全とネフローゼ症候群です。症状はたんぱく尿・多尿・むくみ・血尿・高血圧・貧血などです。腎疾患が進行した場合、下記にある人工透析が必要となります。

人工透析

腎臓の機能が低下する「腎不全」になった場合、血液を浄化する治療です。血液透析と腹膜透析の2種類があるが、血液透析が一般的です。血液透析を受ける場合は、一般的に週3回専門の施設に通い、1回4時間かけて治療します。 腹膜透析は、お腹にカテーテル(チューブ)を挿入し、自宅や職場などで自分で行えますが、毎日4回程度液の交換が必要となります。

(このコラムは、2009年4月2日に掲載したコラムを再掲載したものです)

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