社会貢献企業とボランティアの違い

社会貢献企業の流行

「社会貢献企業」という言葉を聞く機会が多くなりました。ブライト・ソレイルズも社会貢献企業として、ご紹介いただく機会が増えています。一方で、事業内容は、難病や女性疾患を扱うため、「ボランティア活動ではないのですか?」「NPO団体ではないのですか?」というご質問も多く受けます。

社会貢献企業がポピュラーな米国等に比べて、日本では「ボランティア活動なら善」「企業活動は悪」という分類が行われがちです。「社会貢献企業」という言葉が普及するにつれ、徐々に偏見は減っていきましたが、まだまだ90年代に流行した「メセナ」のように「社会貢献企業」が景気動向に左右されたり、一過性の流行用語になったりする危険性を孕んでいます。

企業活動とボランティア活動の違い

そこで今回は、社会貢献企業とボランティア活動の違いについて述べてみたいと思います。まず、社会貢献企業であってもボランティア活動であっても「相手が必要とするモノやサービスを提供する」という点に関しては、まったく違いがありません。では、最も大きな違いはなんでしょうか。

それは「継続性」という点です。ボランティア活動の多くはボランティア(自発的)に無償で行われます。強制されたボランティアは存在しません。しかし、同時に活動から撤退するのもボランティア(自発的)です。労働や生活の時間を犠牲にして、ボランティア活動を継続するというのは、非常な困難を伴うものです。また、品質の維持管理も難しい場合があります。

しかし、企業活動は「継続性」を前提としています。また、継続するためには品質の維持管理が必須です。もちろん、事業判断で継続性を維持できない場合もあるでしょう。しかし、その場合の責任の所在が明確です。真に社会貢献企業の自覚がある企業は、一定品質の「継続性」に腐心しているといっても過言ではありません。

「継続性」と患者へのコミット

難病は、ある日突然治るということがほとんどありません。一生難病とつきあう覚悟を決めている患者さんが多くいます。そのような方にとって、生活に必要なモノやサービスが突然なくなる、ということは負担です。企業が強みとして提供できる「継続性」。社会貢献企業を一過性の流行用語に終わらせないためのキーワードと考えます。

2009年12月 3日|